好きなことを仕事にできた喜びは大きい ～初めての就職、社会人になる責任と喜びを感じた～
自分が思ったとおりに動く、最高の瞬間
私はコンピューターが好きで、中学生くらいからパソコンをいじったり、自分のHPを作成したりして遊んでいました。自分の頭の中でこうしたい、ああ動かしたいと思ったことが実現できた時は最高ですね。コンピューターっておもしろいと感じる時です。しかし、その頃はあくまでコンピューターは趣味でいいと思っていました。これからの時代に求められる業界で働きたい。そう思い、高校卒業後は薬学部に進学しました。私の入学した学部は、薬剤師になるコースと研究職に就くコースの2つにわかれていて、私は後者のコースでしたから、ゆくゆくは一般企業で研究職などに就いて、新時代のライフサイエンスの発展を支えるような仕事をしたいと思っていたんです。
しかし就職を意識するようになってくると、研究職の就職先は狭き門で私の実力では太刀打ちできないと考えるようになりました。大学卒業後に大学院に進んで就職活動を始めましたが、そこでふと頭に浮かんだのが自分の大好きなコンピューターのこと。IT業界に就職しようと決意したのです。
しかし、学部が全然違うのでOB訪問しようにもつながりがないし、面接に行けばどうして薬学部なのにとそこばかり質問され、自己アピールに使える時間がどんどん減ってしまう。就職活動は本当に苦戦しました。最初の1年目は面接だけで約30社受けました。親もこの時期の進路変更に納得がいかなかったようで、反対されました。まあ反対する気持ちもわかりますし、何社も落ちて心が折れそうになったこともあります。
研修すら楽しく思えた
大学院を卒業して、アルバイトをしながら就職活動を続けました。就職先が決まった時は、やっと社会人になれたとほっとしましたね。面接官と話していて印象は良かったのですが、採用していただけるとは思っていなかったので、採用の通知を受けた時は嬉しかったです。
それから入社して1ヶ月はCCNAという資格を取得するために社外のスクールに通わせていただきました。こうした研修制度があるので、未経験でも大丈夫だということは面接時に伺っており、その点は安心でした。研修といっても自分が大好きなコンピューターのことなので、楽しくて仕方なかったんですけどね。
システムエンジニアの仕事は意外に幅広い
取引先の方から、Excelでわからないところがあるから教えてくれと言われたので、教えて差し上げたら、「助かりました！」ととても喜んでいただける。そんな時にこの仕事をやっていて良かったなと思います。最近は手順書から契約書までExcelで書類をつくる会社が多いようで、日常的にExcelの使いかたを教えてほしいと言われます。私も働くまではイメージが湧きませんでしたが、実際に働きはじめると、こんな業務もあるのかと驚かされることが多かったです。想像していた以上に仕事の幅は広いですし、細かい仕事が求められます。
それに私たちは例えば完成したソフトを販売している企業ではなく、取引先のご要望に沿いながら、様々なインフラを一から構築していく仕事です。いくらITといっても結局つくっているのは人間なんです。そこが難しいところでもあり、この仕事の魅力だと思います。
“好き”を選んで、後悔なし
どちらの道に進めば良かったかはわかりませんが、今はとても満足しています。
今後は社内研修で資格取得のための勉強をしながら、レベルアップしていきたいと思っています。社内研修の講師は会社の先輩で、現場にも精通している方なので、エンジニアとしての心構えも教えていただけ勉強になります。資格の取得も大事ですが、これからの課題は人前で上手に話せるようになること、それからリーダーシップを養っていきたいです。
自分がどんなエンジニアになれるのかわかりませんが、自分の好きという気持ちを貫いた以上、これからも頑張っていきたいです。
